申し送りがうまくできない件について。
毎朝、訪問業務開始前に昨日の申し送りをしています。利用者さんの状況を報告(共有)し合うというものです。
病棟勤務の時も毎日あります。三交代勤務だと、日勤・準夜勤・深夜勤と交代する都度申し送りがなされます。
私は、申し送りが苦手です。
うまくまとめて話ができず、情報が足りなくて叱られるのが怖いために、つい細かく伝えたくなってしまうのです。でも、なんでもかんでも話すと、ただでさえみんな忙しいのに、相手の貴重な時間を奪うことにもなりかねません。
では、どうしたら申し送りがうまくできるのでしょうか?上手い人は下手な人と何が違うのでしょうか。ここで、上手な人、下手な人の特徴をあげてみました。
〈申し送りが下手な人〉
・全部話すので何が大事なのか周囲に伝わりにくい。
・対象者の問題点が何なのか把握できていない。
・話が長くなりがち。
・話が長いので聞く人も集中力が低下する。
・後で報告漏れがあると責められるのが怖いので、つい細かいことまで報告してしまう。
・些細なことでも、対象者に変化のあったことと思ってしまう。
・カルテをそのまま読んでいる。
〈申し送りが上手な人〉
・カルテをそのまま読むことはしない。
・要点のみピックアップして話す。
・対象者の問題点が明確になっているため、それに関連することについて述べることができる。
・ダラダラ話さない。
・変化のあったことのみ報告する。
これらから、申し送りが下手な人は、報告しないことによる叱責の恐怖があるために、ついつい何でも報告してしまうといった精神的な要因もあることが伺えますね。
申し送りがうまくなるには、
①対象者の問題が何なのかしっかり把握する。
②対象者の問題が悪化していないか?改善しているのか?といった視点を持つ。
③カルテを丸読みせず、要点のみを自分の言葉で伝えてみる。「あとはカルテ参照ください」と言っていいのだと自分に言い聞かせる。
④記録にはしっかり残しているので、重要でないことは申し送りで言わなくても大丈夫と言い聞かせる。
これらのことを実践してみてはいかがでしょうか。
気持ちよく朝の申し送りが済ませられるといいですね。