劣等感を抱えていると幸せになれないのか❓
すぐに人と比べてしまうと感じている人はおられますでしょうか。
私は油断するとすぐ人と比べます。自分より若い人、才能、学歴などなんでも取り寄せて、1人で勝手に比べて苦しんでいるのです。
所属している訪問看護ステーションにはスタッフごとに机があります。
他スタッフがちょっと勉強していたりまとめノートを作成しているのが視界に入ると私はひどく焦ります。
頭のなかでは、人は人 自分は自分。と言い聞かせるのですが、長年にわたり染み付いた習慣はそう簡単には直らず、無意識のうちに比べてしまうのです。
他者と自分を比べるだけならまだしも、必ずと言っていいほど自分の方が劣っていると感じるのです。
人と比べない生き方とは、なんでしょうか。
そもそも、劣等感とは悪いものなのでしょうか❓
確かに、劣等感を抱きながら生きていると、気持ちがゆううつになるし、他者から虐げられているような感じがして、日々を生きるのが辛くなるかもしれません。
しかし、世の中で成功者と呼ばれる人たちには、学生時代は全然モテなかったり、勉強ができなかった人が多いです。逆に言うと、子供のころから何もかも順調でうまくいっている人で大人になって成功している人は少ない気がします。
それはなぜなのでしょうか。
モテなかったり、貧乏だったり、勉強ができないなど劣等感を感じていると、反骨精神が出てきて努力するようになります。
子供時代が人生のピークとすると、その後は下っていくしかないことになってしまいますよね。
人生のピークをどこに持っていくのか❓
私は人生のピークは常に「今」でありたいと思っています。
もしも、人生のピークが20代や30代としたら、その後はどんどん下がっていくばかりになってしまいますよね。
人生100年時代と言われる現代においては、なんとも残念な話です。
20代には20代の良さがあり
30代には30代の、40代には40代の良さがあるのです。
エリクソンは、人間は生涯を通して発達し続ける存在であることを、人の一生を8つの段階に分けた「発達段階」を通して理論を展開しています。
劣等感は必ずしも悪いものではないと考えています。
もしも、少しでも劣等感を感じなくなりたい、克服したい、との感情があれば、劣等感だけで終わるのではなく手段を考えていくことで比較対象とした人よりも成功することはできます。
劣等感と聞くと、なんだかネガティブな感じがして、悪いものののようなイメージですが、劣等感そのものは悪いものではないと思っています。大事なのは、人より劣っていると感じた気持ちは否定せず受け止めた上で、どうしたら劣等感を感じなくても済むのか考え対策を立てていくことだと考えています。