子供の頃から、コンプレックスが強い方だと思う。
コンプレックスにも色々ある。
容姿、学歴、出身、年収などあげればキリがない。

人より優れていないと気が済まない気持ち、人より優れていなければならない気持ちがあった。
下に見られては意味がない。
先生や親などの評価者の目が常に気になった。
どうすれば、評価者がよろこぶか。どうすれば評価者からほめられるかがわかった。

参観日は、なるべく多く挙手したり自分の意見を言った方が授業が盛り上がる。授業が盛り上がれば先生の評価が上がる。親にもほめてもらえるだろう。

みんなで合唱曲を練習する時は、多くの人がやりたがらないであろう指揮者を自分がやったら短時間で決まる。ジャンケンしなくてもいい。先生から評価されて、音楽の成績もよくなる。

高学年にもなれば、生徒会に立候補したら注目してもらえる。
通常3年生が立候補するけど、あえて2年生の時に立候補する。そのほうがインパクトがある。

そんなことばかり考えていた。

そのためか、他者評価がなければ自分を認められなくなっていまっているようだ。
自分を評価するのは他者であって、自分ではない。

ということは、誰かがいなければ、自分の存在が崩れてしまうのだ。

私は、人にほめられたい、チヤホヤされたいようだ。

「新婚さんですね」「若いですね」
これらを言われて気持ちよくなっているが、時がたてばどうだろう。
これらは時間と共に失われる。
何にもない、空っぽな人間になる。

それではダメだ。

人と比べると途端にやる気がなくなり、手が止まる。一歩もすすめなくなる。まずは、一旦人と会わないようにする。テレビやネットの情報もシャットダウンする。
自分とのみ向き合う。ここに他者はいらないのだ。

次に、最低までハードルを下げる。
とにかく細く短く続けることが大事。
継続するために身についた習慣こそが宝なのである。
おっくうさがあるのなら、まだハードルが高いといえる。

これらの対策を講じて、続けていく。続けることができた自分を「自分で」評価していくことが必要だ。